コロナの影響:オンラインレッスンあり?なし?

皆さん、こんにちは、Chikadancenetの、ちかです。
徳島県では、学校もスタートし、6月からは徐々に普通の生活に戻していく流れで、
多くの人が経済活動の再開を感じているのではないでしょうか。
私のスクールにも、「6月から教室がスタートしたら、通いたいです」といったお問い合わせがちょくちょくあります。

結論から申し上げますと、ちかダンス教室は、6月8日を最後に、現場が無くなります。
大変、急なことで、コロナが落ち着いたら・・・と期待をしてくださっていた方には申し訳ないです。

オンラインレッスンはあり?なし?

オンラインレッスンが、ありか、なしか・・・いろいろな意見がネットで飛び交っています。
私個人の結論から言うと、これはダンスのジャンルや、お客様の層によって分かれると思いますが、私自身が、オンラインレッスンをやる方、受ける方、共に2か月間試して

「あり」

だと思いました。
まず、ありの理由から述べます。

1.移動時間の短縮

私が東京でいた時、6時までは渋谷のスタジオでレッスンがあり、6時半からは新宿で…8時に終わったら8時半からは池袋…みたいな感じで、スタジオを梯子していたので、移動がとても大変でした。
30分しかないので、着替える時間も殆どなく、汗だくでの移動をやむを得ずすることも。夏なんかは、スタジオからスタジオへ行くまでの時間に既に汗びっしょりでした。慌てて移動するので、正直危なかったと思います。それが、オンラインであれば、1分程度で違う先生のクラスへ飛んでいけるんです。

2.交通費削減

毎日のことですと、交通費がバカになりません。私は梯子生活だったので、ダンススタジオのある区間を毎回定期にしていましたが、もちろんダンススクールとはいえ、学校とかではないので学割などありません。
オンラインであれば、交通費はいりません。

3.距離の壁を越えられる

今回、オンラインレッスンを始めて、徳島からは距離のある東京や京都など、普段なら出会えなかった生徒と出会うことが出来ました。
また、私自身ももう一度習いたい!!と強く願っていたニューヨーク、ロサンゼルス、トロントの先生からレッスンを学ぶことが出来ています。ご存知の通り、私はあるダンサーのレッスンを受けたい!という一心でLAへ一人で渡りました。飛行機代、家賃、海外保険、ワーキングビザが無く、働けない私にとってこれは莫大な費用でした。もちろん、プラスレッスン費用がかさむわけですが・・・

4.全員に平等に先生が見える

実際に、ミレニアム(LAで有名なダンススタジオで、多くの日本人がダンスの留学先としていく)で習ったことがある人はわかると思いますが、凄く人気なスタジオ、凄く人気な先生…となると、レッスン1時間以上前から並ぶ必要があり、開始同時に教室いっぱいに生徒が詰め込まれ、踊るスペースが狭く、先生、鏡、全然見えません(苦笑)
自分が後ろにいる間にどんどん振り付けが進んでいくので、1回見たら覚えられる、くらい相当振り覚えが良くないとついていくのが厳しいです。そのうえ、1レッスンで進む振り付けの量も多く、殆どの先生が一つの曲を続けても2週間、という感じで、次のレッスンでは違う曲、振り付けになります。その時間に覚えなければ復習も出来ません。オンラインであれば、全員に先生が平等に見えます。スペースや鏡は自分で用意をするものなので、自己責任です。

5.着替えや飲み物が自由

私は1日で平均3レッスンを梯子していたので、着替えが3セット、タオル3枚が必要でした。となると・・・もう旅行の域で、スーツケースです。飲み物は夏場なら2Lを1本と500mlを2本くらい。重たかったです。スーツケースで移動するだけで手にはマメが出来ていました。腕の力も鍛えられてムキムキです。
しかし、これだけ準備をしていても、予想外のことは起きます。
例えばイレギュラーでもう一本レッスン受けたくなった時、着替えが無く、汗だくでレッスンに参加するのも気が引けるので、断念することも多々ありました。思った以上に水分補給をしてしまい、水が足りなくてヘトヘトになったことも。(ダンススタジオに自販機がある場合は良いですが)
オンラインの場合は、着替えや水分の心配がありません。

6.シャイな子にとって◎

ダンスをしてみたいけど、教室へ行く勇気がない!という子にとって、今回のオンラインはとても良かったと思います。例えば、私が教えているベリーダンスなどは、人前ではお腹出せないけど、自分の姿が見えるのは先生だけなので、オンラインで家なら出来るわ!という方も少なくありません。先生にも見せたくない人は、画面を真っ暗にしてやっている人もいます。
そもそも、シャイな性格を直したいのが目的であれば、教室へ行くべき!という考えもありますが、シャイな子にとって、最初から既に和が出来上がっている教室へ入っていくのは勇気がいるものだと思います。ダンスがある程度踊れるようになって、自信がついてから、教室へ行くのでもいいと思います。

というのが、私がオンラインで、教えて、受けて、両方を試して感じたことです。
逆に、オンラインでのデメリットをこれから述べます。

1.音のラグ

これは、ダンスを気持ちよく踊るにあたって、大きな問題点になっていると思います。
ただ、この問題点の大きさは、ジャンルによります。
私が感じたのは、ヒップホップを教える時のラグは大きな問題です。そもそもリズム重視のヒップホップにとって、音をちゃんとはめているのかどうか・・・これは重要なことです。が、確認し辛く、生徒にも、おそらく、どこの音でどの動きをはめるのか?が、伝わっていない可能性が大きいです。
一方で、バレエやジャズ、ラテン、ベリーダンスなどは、ラグがあっても、なんとなく生徒に聞こえている音が今どこなのか、が予測できてしまうんです。時に、ダンスのステップのみの確認であれば、ラグは大きな問題にはなりません。

2.平面的になる

どうしても前後の立体感というのが、画面だけで100%伝わるほど現在のITは進んでいません。なので、どうしても前後の幅というのは、私自身が横を向いて説明をしたりと、工夫が必要になります。
しかしながら、これも5Gになり、今後のIT化に順応する形で画面も立体的になることが予測されます。

3.画面越し

そもそも、これは「何を目的としてダンスをしていたか」という需要の層に関係してきます。単にダンスのスキルをあげたい!といった目的だけであれば、画面越しであろうが、リアルであろうが、関係ないことですが、特にお年寄りの方など、そもそも人恋しくて、人と集まりたくて、ダンスをしていた人、誰かと騒ぎたくて、ダンス教室へ通っていた人、にとって、オンラインレッスンには価値がありません。
私の教室でも、ダンスのスキルをあげたいという子供たちは残りましたが、人と集まって騒ぐことが目的だった大人は、オンラインレッスンになってからいなくなりました。

以上が、私が今感じているオンラインのメリット、デメリットです。
経営していく面でもっと突っ込んだ話をすると、テナント代がかからないので、その分安くレッスンを提供してあげられます。
受ける側の立場に立ってもう一つ付け加えるデメリットとしては、都会の小さなマンションなどで生活をしている学生にとっては、家では踊れるスペースがなく、大きな音を立てられないという問題があるかと思います。改善策としては、振り付けを覚えたり、大まかな動きは自分の部屋で練習しておく。もしくは、オンラインレッスンを録画しておき、広い場所、レンタルスペースや公園など、踊れる場所へ行ったときに全身を思いっきり動かして踊る。等でしょうか。
また、スマホで見ている人は、画面が小さいのがネックになりますが、パソコン、TVをモニターにすれば、かなり快適にレッスンが受けられます。

≪まとめ≫
◆私個人としてはオンラインは凄く便利なので「あり」
ただし、リアルタイムでのレッスンではなく、コンテンツを買うオンラインレッスン(ラグがない為)
◆しかしながら、殆どの人が現段階でオンライン可に適応していない
つまり、一人で計画を立ててそれを実行する、頑張れる力をつけていない
◆今後のオンライン可により、家でも良質のコンテンツで学べる時代が来る
結果、現場でしか学べない人が家でも学べる人に大きく差をつけられる

近い将来、現場で集まって学んでいる私たちの時代を「なんて効率の悪いことをしているんだ?」と疑問に思われる時代が来るのかもしれません。

世界のオンライン化への動き

そして、皆さんも分かっていると思いますが、コロナが消えたとしても、これを機に、世の中のオンライン可への動きは止まることはないでしょう。また、今回の件で、いかに日本がITに遅れているのか、ということにも気付いたのではないでしょうか。世界では「なぜ日本の学校はオンライン授業しないんだ?」と、疑問の声が上がっていました。

世の中が今求めている価値というのが「手軽に、スピーディーに、無駄なく」というキーワード、つまりは、【効率】だと思います。既に中国なんかは5Gですが、オンライン化することで距離の壁をこえ、時間を短縮することが可能になるので、世の中での情報が行き交うスピードはますますあがります。先手必勝ではありませんが、今の世界のスピードについていかなければ、置いて行かれるだけです。
現場主義の人にとって、耳の痛い話かもしれませんが、オンラインほど便利なものはないのです。
人との触れ合いが、ますます減るのかもしれません。寂しくもありますが、時代の変化を受け入れる器を持たなければいけません。

なるべく人が動く時間を減らし、代用できるところは人間ではないものに任せる。
人間にしかできない価値の提供が、今後、残るビジネスだと思います。

また、今後はどれだけリアルに近いデジタルコンテンツを作ることが出来るのか、に力をかける必要がありそうです。