アフロキューバンダンスには、ルンバマンボソンパチャンガチャチャチャブガルーサルサティンバ等が含まれています。
もっと宗教的で、古くからある3つ、ヨルバコンゴフランコ ハイチアンはアフロキューバンダンスの起源となるダンスです。
ヨルバ人の主な宗教はOrisha(オリシャ)で、ヨルバと呼ばれるダンスには、Chango、Yemaya、Elegua、babalu aye などがあります。

サルサの源流とされるもの、ソンとパチャンガ

倉田量介氏は「Mathesis Universalis Volume 16, No.2/マテシス・ウニウェルサリス 第16巻 第2号」にて以下のように綴っている。

1976年にニューヨーク(以下、NY)から来日したファニア・オールスターズ(Fania All Stars)の人気を境として、1990年代以降、特にダンスファンの間で普及したラテン音楽のジャンルにサルサ(salsa)がある。客層の分化にもとづく実態はともかく、呼称そのものはすでに日本で一般化したといってもよかろう。それを裏づけるように、2015年1月には上記グループのピアノ奏者が再来日し、赤坂のブルーノート東京でおこなわれた演奏は好評を博した。
サルサのルーツはキューバのソン(son)にあるという説明が、定型として一人歩きしている。ただし、キューバが革命(1959)とミサイル危機(1962)を経て、米国と断交に向かった時期、NYで全盛を迎えていたのはパチャンガ(pachanga)と呼ばれるダンス音楽であった。
しかしながら、今日、このジャンルの名称や内容について、キューバ国内で耳にすることは稀有に等しい。つまり、過去、現地に根を張ってこなかったということの証左でもある。
キューバにおける楽団の編成は、大きく二分される。ギター系と管弦楽系である。前者からはソン(son)というジャンルを主体とするコンフント(conjunto)というフォーマットが結実した。
>>>ソン| Ganas de Bailar el Son

後者からはマンボ(mambo)チャチャチャ(cha-cha-chá)などの演奏を意図するチャランガ(charanga)というフォーマットが展開された。

>>>マンボ|Los Lunes Locos, Crazy Mondays Los Gatos
>>>チャチャ|Ritmo Con Ache – Jose Mangual, Jr

混同されがちだが、チャランガは編成名であり、パチャンガはジャンル名である。しばしばジャーナリストなどの記事で両者を分離しない誤用がみられる。
これは著者たちの不注意というより、パチャンガというジャンルの不明瞭さに起因すると考えられる。革命以前はもとより、以後のキューバ国内において、チャランガは依然としてめずらしくないものの、ジャンルとしてのパチャンガは学術的にも認知されていない。