犬と海外へ~動物検疫までの準備 実践編~4
ついに抗体検査の血液を採取する日がやってきました。
一週間って早すぎます。。準備が忙しく、あっという間に過ぎていきました。
今日は郵便局から血清を送らなくてはいけないので、午前中の診察を予約していました。
サピちゃんは「行こう!」と言うと、自らピンクの鞄に入ってくれます。
散歩は嫌いなのですが、病院へ行くのは好きみたいです。
人間が好きなので、お医者さんや助手の方と会えるのが嬉しいみたいですね。
朝10時、病院に到着・・・10分前に到着しましたが、駐車場には車がいっぱいで停めるスペースなし。
とりあえず病院の前の道路の隅へ母に一時駐車してもらい、私だけ病院の受付へ。
すると急遽来られた患者さん(?)が数名いらっしゃったみたいで、少し前後する可能性があるとのこと。
駐車場はすぐに空くから、車を入れて待っててくださいと言われ、待つのかと思いきや、ほとんど待たずに呼んでもらえました。
人間の病院だと、予約していても待つことが多いので予約を優先してもらえているのは有難かったです。
しかしながら、他の急患のワンちゃんが何かしらの病気持っていたらしく、病院内はあわただしい雰囲気です。
サブの診察室の方へ呼ばれました。
お医者さん曰く・・・
「この子は小さいから、1mlの血清を取る為には、結構時間かかるよ。貧血にならんか心配じゃ。大きい犬も小さい犬も同じ量を国が指定しとるけんなぁ」
とのこと。
(えええ、そんな大変なの?!)
ご褒美にチーズのおやつを持ってきていて良かったと思いました。
最初、バタバタした雰囲気の中で血を抜こうとしていたので、お医者さんも集中が出来ず…
いったん中断して、バタバタしていた原因を先に済ませることになったよう。
その間にサピちゃんにチーズを少し上げて待っていました。
大きな診察室へ移動することになり、そこで最初は腕から血を抜いていましたが…
サピちゃんの細い腕にはごく細の血管しか通っておらず・・・
注射針が太く感じます・・・
時間も5分くらいかかるかもしれないと言うことで、首の血管から血を抜くことになりました。
「鳴くと思うからしっかり押さえてよ」と、言われ、助手の方にがっしりホールドされたサピちゃん。
もう一人の助手の方は、サピちゃんの目の前へ来て「よしよしよし~」とサピちゃんの気をそらす努力をしてくださっていました。
サピちゃんはじっと鳴かずに堪えてくれていたのですが。。。
さすがに2分くらい経つと少し痛くなったのか、身体を振りほどこうと力を入れた瞬間、逆に針が動いて痛かったようで、
キャン!と一言。
お医者さんも針が抜けてしまったので、ここでいったん中断しました。
「半分くらいしか取れてないけど、いったんこれで血清出してみるね。
これで足りたらその方が良いんやけど、足りんかったらもう一回可哀そうやけど血を抜かなあかん。
とりあえず分離させるのに時間がかかるから40分後くらいに来て。」
と言うことで、その間に抗体検査機関へのお金の振り込みと振り込み証明の印刷を済ませて戻りました。
戻ると、やはり足りなかったみたいで、再度、採血。(悲)
同じ血管は使えないので、足からも試みましたが、やはりここもごく細です。
反対側の首から採ることになりました。
お医者さんも、2回目の方が嫌がると思うから暴れると踏んでいたようですが、
サピちゃんは鳴かずにじっとしていたので「おとなしい子やねぇ~」と褒めてもらえました。
無事に血清1mlを採ることができ、すぐに郵便局へ走って送りました。
今日は、サピちゃん本当によく頑張りました。
しかしながら、こんなに可哀そうなことになるなんて思っていなかったので罪悪感です。
私が海外へ行くことになったせいで。。。ごめんね。。。